• 2016/5/24

【第3回】グローバルで働き続けるために本当に大切なことは、チャレンジを楽しむこと

スパイスアップ・ジャパンを率いる豊田さんは、東南アジアやインドを中心にミッション:グローバルというグローバル人材育成のための海外研修を提供しています。近年、日本企業もグローバルな事業展開が進み、その事業を担う人材の育成が喫緊の課題となっていますが、グローバル環境で働くために大事なことについて、スカイライトの人材戦略担当で、豊田さんの大学の後輩でもある松川が伺いました。

第3回 自分がチャレンジを楽しむことが、結果的にみんなのためになる
緩やかに連携した組織がリーダーを育てる
豊田
豊田さん

ミッション:グローバルは、そういう風に失敗しながらチャレンジしてる人たちがファシリテートしながるやる研修にしてて、いま5、6人いるファシリテーターはみんなそういうタイプ。あとは、ぼくの会社(スパイスアップ・ジャパン)も、スパイスアップのシンガポールもベトナムもインドも、あるいはもう一つカンボジアでやってるのも、ジャパンのアンダーに付けるのではなくて、フラット化した組織にしている。年齢はぼくが一番上なんで、スパイスアップファミリーの長男みたいにはなってるけど、でも組織はフラット化する。そうすると何が起こるかっていったら、各自が自由にやって誰か似お伺いを立てる必要がない。実際、ぼくはベトナムの数字もシンガポールの数字も見たことがない。興味もない。なぜならそこには大将がいて、その大将が勝手に自分の国を治めてればいいと。だけど同じ組織として戦うんだけど、でも、それぞれの国には大将がいると、彼らが勝手にリーダーになるんですよね。アンダーに付けたら、彼らはリーダーになれないから。

松川
松川

そうなんだ。

豊田

でも、連携してった方がいいから名前は統一しようぜってことで、スパイスアップって名前で統一だけはしてるんだけど、やりたい人がやりたいようにやる組織にしたいなと思ってる。

松川

ガチガチにではなく、緩やかに連携してグループ的な統一は取ってる感じですね。えー、面白い。

豊田

緩やかに、そうですね。

松川

何かいろいろ言いたくなっちゃう、コントロールしたくなっちゃいそうなもんですけどね。そこをあえてそういう自立的、自発的に発展するような組織を……。

豊田

あとね、おれコントロールしたくないの。

松川

ということですよね。したくなっちゃいそうなもんなのに。

任せる人はどうやって選ぶんですか。

豊田

「今の仕事じゃなくて、もっと世界を舞台にこういうことしてみたい」という人はいるんですよね。だから、こっちが盛り上がって仕事してるというか、例えばフェースブックでそういう発信をしていると、そんな気持ちを持った人が集まってくるし、それで仲間に加えていくみたいなね。

松川

それ日本人ってこと? 

豊田

日本人。結構、面白いなと思って。例えば、ある仲間が「おれメキシコでやりたいです、メキシコください」って(笑)。どこをを取るかだから。ここ空いてるよみたいな。あとは今、インドのリーダーが「おれ今度フランスやりたいんですけど」って。じゃフランスやろうと。今インドはもう回り始めちゃってるから、インドは、じゃあ次の後釜を誰か探せばいいし、だったらフランスやろうぜ!みたいな。

松川

すごいね。何かいいコンセプトですなー。というか、豊田さんらしいな。

若者は時代の鏡
豊田

よく若い人たちが海外に行きたがらなくなっているって話があるけど、おれ、それは若い人たちのせいじゃないと思う。そうだとしたら、今の時代の30代~40代もそういう人になってると思うんだ。

松川

あぁ、そういうことなのか。

豊田

ぼくは10代、20代の若者は常にその時代の鏡だと思ってて。今彼らが内向きだとしたら、みんなが内向き、40代だって内向きだと僕は思うんですよ。40代は「いや、おれたちが20代のときは・・」って言うわけ。でも、おれたちが20代のときは、40代もバカだった。確かにおれたちが大学生で、世の中がバブルで浮かれてたころ、40代はもっとバカだったでしょ? もうドカーンって浮かれてやってたけど、それはぼくらがすごかったんじゃなくて、時代がそうだっただけだと思うんだ。「おれたちが20代のときは・・・」って言われても「いや、でも今のあんたはおとなしいよね」とぼくは思うから。

松川

内向きな時代になってきてるっていうことか、なるほどなー。

豊田

うん。だからそういう意味では、30~40代っていうか、ぼくらがもっとドカーンと何かやってないと。若者はそれを見て「あ、ああいうふうにやっていいんだ」って思えるためにはね。ぼくらの世代が、大して何もしていないのに偉そうに「いや、もっとさー、殻破んなきゃ駄目だよ」とか「もっとアグレッシブにいかなきゃ駄目だよ」とかっていうのは無責任だと思う。だから、ぼくらこそがアグレッシブにいってる姿を見せようと。「ぼくの方がおまえらより人生楽しいぞ」と。それがたぶん一番簡単に彼らを変える方法だと思うんだよね。

グローバル人材育成とかやってると、当然「あなたのグローバル人材の定義は?」とかって聞かれるけど、くだらない。そういうんじゃなくて、もっとぼくら自身がグローバルな環境でチャレンジしてる姿を見せよう、と。それが本当に彼らを育てることになる。

チャレンジをし続ける意味
松川

でも、変わらずアグレッシブだね、本当に。

豊田

変わらないって(笑)。

できないと思ってんのは、自分だけだと思うんだよね。いや、もう20代と話が合わないとかって言ってると、たぶんできなくなると思うんだけど、それって自分が決めることだからさ。

40代とかだと、「いやー、それおれはもういいな」とか「おれはもう無理だな」とかって人たちが多いから、本当はそこが変わってかないと。そこが若者を押さえつけちゃう。

松川

そうだよね。順番的に上なのに、上が止まっちゃうから、下にお株が回ってこないっていうか。

豊田

それは本当に今あるね。

でも、それも彼らが悪いわけじゃなくて、やっぱり22歳で会社に入ってから、20年以上ドメスティックな環境の中で、すごくチャレンジしなくてもいい環境の中で、そしてヒエラルキーの中でやらしちゃった結果のその40何歳なんで。彼ら自身が悪いわけではないんですよね。それが今時代が変わって、そうじゃないって言われたところで「え? いまさら?」みたいな。

松川

そうそう(笑)。

豊田

こないだ僕の海外研修に参加した40代の方が、「この研修本当よかった」と。「ぼくはもういっちょ上がっちゃってるから、もうこんなもんだなと思ってたんだけど、まだまだ伸びしろありますね」って。「おれ、まだまだいけるんだなっていうのが、この研修に参加した最大の成果だとぼくは思ってます」って言ってましたよ。すごいいい言葉だなと思って、そう思わせちゃってた組織があるのに、参加してたった1週間なのに、まだまだいけるんだなって。「帰ったらぼくはもっとチャレンジしていきますよ」っていうふうに言ってくれたの。

松川

そう。微妙に40半ばにもなると、落ち着けよみたいな雰囲気があるじゃない。

豊田

そう。だからもっと遊んでやろうと思って。おれが40歳なったときに、13歳離れた妹に「お兄ちゃんさ、もう40なんだから、そろそろ大人になりなよ」って言われたんですよ。関係ないと(笑)。もっとやんちゃになってやろうかなと思って、うん。そういう40代もいないとダメだなと。でも一方で、仕事はちゃんとやってたりするわけじゃないですか。ちゃんと仕事もしつつ、でもちょっとロックな要素を残しとかないと。

松川

何かやろうってのも、ちょっと弾けていく感じだよね。

豊田

そうそう。じゃないと、あの人はもうレベルが違いますからとか、もうぼくらとは違いますからじゃなく、何てふざけてる人なんだろう、おれたちもそういう人になりたいみたいなところでいたいなと思って。

松川

確かに、それはそうだなー。

豊田

もうね、人生楽しくてしょうがないね、これね。

松川

今日は、何か聞きたい話を聞いた気がする。

ありがとうございました。

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豊田 圭一

豊田 圭一

投稿者プロフィール

株式会社スパイスアップ・ジャパン 代表取締役/CEO
上智大学経済学部を卒業後、清水建設株式会社で約3年の勤務後に独立。15年以上にわたり 留学コンサルタントとして留学・海外インターンシップ・海外研修事業に携わる。その他、複数の起業を経て、現在、東南アジアやインドでグローバル人材育成のための海外研修事業に従事。インドのバンガロールにて英語学校Spiceup Academyも運営。
著書は『とにかくすぐやる人の考え方・仕事のやり方』『引きずらない人は知っている打たれ強くなる思考術』など全14冊。 早稲田大学トランスナショナルHRM研究所の招聘研究員、NPO留学協会の副理事長なども務める。

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